自炊生活向上のために包丁を購入しました。
購入した包丁は2本で菜切りと骨スキです。菜切りを先月末に、骨スキを今月頭に購入しました。当初菜切りも今月頭に購入予定だったんですがちょっと待てなかったので前倒ししました。
菜切りは薄刃
今までペティナイフ1本で特にキャベツを切るのが面倒なので一刀両断できる刃渡りの物が欲しくて菜切りを購入しました。兼常作本割込 赤合板丸柄 薄刃 AA12124という包丁で1,381円でAmazonで購入しました。在庫1つだったので現在は在庫無しになっています。入荷しても3,500円は超えると思います。
Amazonは販売実績の無い商品を段々と値下げします。売れるとまた値段が上がりますがそれも売れなければまた値下げします。私はこの価格の履歴をKeepa - Amazon Price Trackerで確認するようにしています。
価格の推移から先月末に底値に達したと判断して購入したわけです。とにかくお得に入手できました。
この菜切り、そう悪い物ではないのに何故売れないかと言うと多分Amazonのレビューに原因があると思います。星1つで刃が割れた
とあってはわざわざ買おうと言う人はそう居ないでしょう。私みたいな天邪鬼ならともかく。
菜切りは刃が薄いのでそもそも欠けたり割れたりし易い包丁です。加えて使用している鋼が白紙と言う硬くて粘りが無い物でその傾向が強くなります。裏を返せばそれだけ切れる包丁と言う事でもあります。大雑把に言えば粘りの無い脆い包丁は切れ味が良くて粘りのある丈夫な包丁は切れ味が悪いと言う感じで切れ味と丈夫さがトレードオフの関係になっています。炭素の含有量が多いか少ないかと言う違いです。*1
その点を踏まえるとこの菜切りは切れ味に全振りしたみたいなピーキーな包丁になってると思います。一応峰の厚みが1.8mm程度あるので全体が脆いと言う事は無いですし幅も最大4.5cm程度なので刃先もそこまで鋭角ではなく一般的な実用範囲に納まってるとは思いますが。
実際の切れ味ですがあまり切れ味を云々する物を切ってないので実感はあんまり… 峰の厚みはちょっと感じますね。以前はもっと薄い菜切りを使っていたので。また面倒で刃出ししないで革砥を当てただけですし、キャベツと春菊しか切っていないですし。
キャベツを切るにはかなり良いです。1玉を半玉に一刀両断です。芯の部分で少し力が要りますがエイヤっと言う感じで綺麗に両断できます。ペティナイフでは刃渡りが短くて難しかったくし切りが難なくできます。きっちり砥石で刃出ししたらかなり切れそうです。
ピーキーとは言いましたがそこまでデリケートな包丁では無いと思います。菜切り(薄刃)として扱う分には。
骨スキはスキスキスー
骨スキははじめて使う包丁です。名前は聞いた事があったんですが牛刀か三徳包丁かで悩んで出刃も欲しいなと欲張って色々調べたところ、これ1本でいけそうなので購入してみました。
骨スキは元々は骨から肉を切り離すための包丁ですが万能包丁でもあります。牛刀や三徳包丁の物足りない部分、魚を下ろすと言う際にも威力を発揮する包丁です。ただの受け売りです。
と言う事でビクトリノックス 骨スキ丸 14㎝ 5.5603-14NLもAmazonで購入しました。ビクトリノックスなのに日本製です。他のビクトリノックスの包丁に比べてお高いですよ。
柄は包丁としては少し太いですが握りやすいです。樹脂の表面加工は梨地とシボの間ぐらいですが滑らず手触りが良いです。重量バランスも良く全体としては軽いんですが柄の方が若干重く刃の重さを感じません。
切れ味はこれまた色々切ってないんでアレですが地味に切りづらいエリンギの軸とかスパスパ落とせるし、値引きされたちょっと柔らかくなった豚のヒレブロック*2もスパスパ切り分けられます。峰も元の方は2.4mmと厚く魚の骨も難なく断てそうです。
切れ味自体が良いので刺身もいけそうな感じです。その場合14cmと言う刃渡りがちょっとネックになるかもしれませんが。16cmの物もありますが普段の取り回しを考えるとこの14㎝の方が扱いやすいと思います。
今まで捌いた魚で一番大きいのは鯛なんですがこれなら鯛も捌けそうです。一方一番小さいのはドジョウなんですがドジョウも捌けそうです。流石にドジョウはもう少し小さい包丁の方が良いでしょうけど。ちなみにドジョウは柳川鍋を作るために捌きました。背開きにして頭を落として中骨とワタを取ってとかなり手間をかけた物でとてもおいしくいただきました。
閑話休題、今後この骨スキで魚を捌く機会が来るかはともかく万能包丁としては間違いないと思います。