停電対策と生活レベル向上のために固形燃料で自炊する事にしました。
私の主食はオートミールでしてその他に卵スープと出来合いの何か適当な物をと言う栄養的には問題無いものの非文化的な食生活です。骨折を治すためにカルシウムやビタミンDを多めにとろうとあれこれやってみたものの不経済なのでちゃんと自炊する事にしました。しかも最近は1日1食なんで肝心の栄養もどうかと言う次第でして。
台所で料理すれば良いんですけど家族と食べる物も違うしと言う事で自室で自炊です。また私の住まう千葉県では長期停電もありましてそう言った事にも対応できる自炊システムの構築をする事にします。
と言う事で固形燃料ですよ。
コンロは3つ
カセットガスも燃料アルコールも燃料コストはそれ程かかりませんが、固形燃料のコンロはコンパクトで価格も安く、金銭的・空間的コストに優れます。狭いスペースで同時にいくつかの料理を作る事を想定するとベストなんじゃないでしょうか。火力は一番劣りますが一人分の料理なら何とかなるでしょう。
まずコンロを3つ用意しました。
1つ目はEBM 18-0 スタッキング ちり鍋スタンドです。これは鍋物用ですね。使う鍋の形状が限られますが、この手の鍋は汎用性が高いです。
2つ目はダイソーの固形燃料用コンロ。旅館とか料理屋で出てくるあれです。業務用品も色々あるんですがそれらはアルミなのに対してダイソーのこのコンロは鋳鉄です。重くてどっしりとして安定性が高く、アルミより保温効果も高いはずです。直径は約11㎝と小さめです。レシートにイモノコンロ約11cm
と書いてあります。
3つ目はEsbit ポケットストーブです。前2つとちょっと毛色が変わってアウトドア用品です。お値段も一番高いです。同様の中華コピー品なら安くありますが火を使うので安全性を考慮して、また微妙なサイズ違いでtrangiaのメスティンにジャストじゃないのも嫌なのでこれにしました。
まずはこのコンロ3つではじめたいと思います。
鍋のシーズニング
鍋を使い始める前にシーズニングをやっておいた方が良い…と思います。
米のとぎ汁を沸騰せるのが定番っぽいです。多分でんぷんがあれば良いんだろうと言う事でジャガイモの皮を500mlの水から茹でてみました。
ちり鍋スタンドには前川金属 寄鍋、ダイソーコンロにはパール金属 燕三条製 卓上 両手鍋 14cm、ポケットストーブにはCrystalMX メスティンです。
ちり鍋スタンドにはEBM 18-0 スタッキング ちり鍋 16cmやパール金属 ステン チリ鍋 H-707がジャストサイズなんでしょうが熱伝導率の高いアルミの鍋にしました。使えそうなアルミ鍋は前川金属 寄鍋の他オオイ金属 よせ鍋 18cmがあります。料理屋でこの手のアルミ鍋との組み合わせで使ったりしてるようなので問題無いでしょう。
両手鍋は買うつもりはなかったんですが手持ちの14㎝フライパンで使えるかと思って買った宮崎製作所 オブジェ 蒸し器 14cmが使えなかったので使えそうで安くて日本製なこの両手鍋を購入しました。この鍋は取り合えず茹で・蒸しに使えれば十分です。
CrystalMX メスティンはtrangiaのメスティンが15 - 16日着予定なので取り合えず中華コピー品が安かったので買っておきました。
使う固形燃料は株式会社ニイタカ 固形燃料 25g×40個です。ちり鍋スタンドには固形燃料カップが使えたのでカップ使用、ダイソーコンロには使えないのでそのまま使用、唯一ポケットストーブだけは付属の固形燃料を使用し、この3つでお湯が沸く時間をはかってみます。
結果から言うとメスティン(ポケットストーブ)は9分程で沸騰。両手鍋(ダイソーコンロ)は15分程で沸騰。寄鍋(ちり鍋スタンド)は火力が弱すぎてリタイア。カップによって酸素が不足している感じです。両手鍋が沸騰したのでちり鍋スタンドはカップを外して居残り再点火で燃焼が終わるまで放置しました。
燃焼した跡を見るとポケットストーブは裸であるためかなりカスが残ります。またメスティンがかなり煤けました。常用はしないかな。何かイカ臭いし。ちり鍋スタンドとダイソーコンロは同じ燃料であるもののちり鍋スタンドには若干のカスが残りました。ダイソーコンロには全く残っていません。鋳鉄が吸収したんでしょうか。凄いぞダイソーコンロ。
炊爨はじめ!
各器準備よし!炊爨はじめ!
と言う事で早速お料理です。何年ぶりでしょうか。料理自体は割と好きな方です。よくご家庭で出されるぐらいの料理なら一通り作れます。得意料理はオムライスと親子丼と有り物で作る謎の炒め物やら煮物です。割と主婦力高めです。
固形燃料は基本的には火力調節ができません。最初だけ強火(固形燃料レベルでの話)で、しばらく中火を維持してそれ以降はだら下がり傾向です。それがかえって都合が良いので旅館や料理屋で使われるんでしょう。最初の強火で沸かせたりあらかた火を通して後は火通りの悪い物の仕上げや保温といった具合に。ほったらかしても料理が破綻するリスクが少ないです。
なので私も基本的にはほったらかし料理にします。
まず寄鍋に油を引きます。使うのは太白ごま油です。風味が良くて使いやすい油です。これを底に少し溜まるぐらいにに引きます。
次にカット野菜を入れて軽く押さえます。
そして、あらかじめクレイジーガーリックをまぶしておいた豚の肩ロースを数枚その上に敷き詰めます。
蓋をして点火!
出来上がる前からうまそうでこれはご飯を一緒に食べたいなと言う事で実はご飯も炊いております。
ご飯を炊く適当な鍋が無かったので500mlのビーカーで炊きます。ダイソーコンロにセラミック付き金網を敷いてビーカーを加熱します。無洗米を125ml、150mlの水に30分浸して点火です。蓋はアルミホイルです。
ご飯は10分の蒸らしをするため10分程先に点火していたのですが、10分蒸らしても寄鍋の火は消えません。取り合えずご飯をかき混ぜてみると若干芯がありそうです。セラミック付き金網のおかげで焦げ付きは無いですが、これのせいで火力が足りなかったのかも。
ちょっとガッカリですがしばらくして寄鍋の火が消えたので蓋を開けます。野菜には火が通り過ぎていますがなかなか良い感じですよ。ここに醤油と九鬼 生でかけて味わうごま油と麻辣ペッパーをかけて仕上げます。
早速失敗したご飯を食べます。やっぱり芯があります。でもうまい。多少の炊き加減よりも鍋で炊いた炊きたてのご飯ってだけでおいしいんです。でもまあこれは次の課題。
おかずの方は…素晴らしい!野菜に火が通り過ぎているのは仕方ないですがその分野菜の甘みが良く出ています。肉とのコンビネーションが抜群です。肉も火が通り過ぎている感じはありませんが、多分半分ぐらいの時間で料理自体はできていたと思います。調理より調味料の勝利ですかね。
炊爨2度目!
おかずは基本的に同じ物を作ります。ご飯の方ですがセラミック付き金網だと火力を弱めすぎるみたいなので適当な五徳を使用します。と言ってもそんな都合の良い物は無いんですが、無いんですが目の前に鉄の鍋敷きがありました。全部鉄なら五徳として使えるんじゃない?
とは言え表面がツヤツヤして何らかのコーティングがありそうなので適当に焙ってみました。燃えたり煙も出ないので大丈夫かな?
サイズ的にはギリギリです。鍋敷きなので足が付いているんですがそれが干渉するせいで取り合えず乗っかってると言う状態で少しずれると落ちますが今日の所はとりあえずこれで。
実際に炊きあがると割と良い感じです。芯は感じませんがもともと硬めのご飯が好きなのでその辺の感覚は鈍いです。底に若干のお焦げができてました。
ただ、やっぱりコーティングの何かのせいで炊飯中はちょっと煙いです。しかもその何かが溶けたらしくビーカーの底に付着してしまいました。
しかしダイソーコンロとビーカーの組み合わせでご飯がおいしく炊けたと言う事が重要です。炊き加減はほぼベスト。もう少しふっくらすると良いんですがこれは水加減でしょうか。
おかずの方は仕上げをユウキ食品のスイートチリソースにしました。好きなチリソースのABC サンバルアスリが売ってないので取り合えず買った物です。ABC サンバルアスリはネットで買えるんですけど送料の方が高いと言うのが何とも…
おいしい。おいしいんですがちょっと甘いですかね。スイートの名の通りかなり甘めのチリソースです。野菜の甘みも出ているところでとなるとちょっと甘すぎです。肉単体の調理でならアリだと思います。甘めのエビチリにはかなり良さそうです。これだけで味が決まると思います。
炊爨3度目!炊飯無し!
五徳の問題が解決できないとご飯を炊けません。ご飯問題は保留して取り合えずお肉を調理します。
カット野菜も尽きたんですがエリンギを買っていたので適当に割いてそれを敷いてその上に肉と言う形にしました。
今回は仕上げに何もかけずにそのまま食べました。豚肉とエリンギの相性よ!いやうまいわ。見た目はちょっと寂しい仕上がりですね。
炊爨4度目!ソーセージ!
基本的に昼ご飯は食べません。卵スープとコーヒーのみです。
なんですが取り合えず買ったウインナーがあるので焼いてみようかなと。火力テストみたいなもんです。表面がパリッと焼ければ合格です。
と言う事でダイソーコンロに14cmのアルミフライパンでウインナーを焼いてみます。
フライパンにちょい多めに油を引いてウインナーを入れます。ガラス蓋をしてから点火です。
しばらくして湯気やら油やらでガラス蓋が曇って中が見えなくなりますが音と匂いで順調に焼けてる感じです。フライパンを振ってウインナーを適当に転がして音の感じと匂いで焼けたかを判断しました。
表面に焼き目が付いてパリッとした感じになりました。固形燃料が「まだやれるぜ」と言っているので目玉焼きも作ってみます。
卵を割って蓋を閉めます。蓋を閉めると卵はいまいち焼き加減がわかりません。
そろそろかなと思って蓋を開けると明らかに焼けすぎです。実際焦げ付いて剥がすのが大変です。無理やり剥がして残骸みたいな目玉焼きをウインナーの上に乗せてクレイジーガーリックとスイートチリソースをかけました。
おいしいです。そりゃ味は良いですよ。ただ卵料理にはちょっと火力が強いようなので何らかの工夫が必要そうです。
炊爨?4.5度目はおやつでも
太りそう。
蒸し器も買ったので肉まんを蒸かして食べたいと思い買ってきました。ヤマザキの具たっぷり肉まんです。スーパーの帰り道に買い忘れた事に気付いて急遽ドラッグストアで買いました。以前おいしい肉まんを売っていたスーパーがあったんですが今は無くなってしまって…
蒸し器はシーズニングしないで洗っただけですが蒸すだけなんで良いかな?底の穴加工のせいで金属臭があるんですけどね。
取り合えず火が消えるまでほったらかしで。水は200mlにしました。
やっぱり蒸かし過ぎました。とは言え味はそうかわらないだろうと食べたんですが… 肉まんってこんな味だっけ?色もなんか赤いし…
翌日同じ物を丁度よい時間で蒸したらおいしい肉まんでした。ほったらかしは無理ですね。
炊爨5度目!炊飯無し!
カット野菜の代わりにキャベツを買ってきました。カット野菜には玉ねぎが入っていて事後の匂いがどうにも気になるとの賞味期限の短さからキャベツを適当に切った方が良いだろうと。キャベツの方がお安いですしね。
と言う事で寄鍋に油を引いて適当に切ったキャベツと割いたエリンギを敷きまして、今度は醤油と味醂に漬けた鶏もも肉1枚を乗せました。
醤油と味醂は味付け兼保存用です。醤油は金笛 再仕込生醤油、味醂は馬場本店酒造 最上白味醂を1:1で使っています。麹菌やら酵母菌やらが生きているせいかこれに漬け込むと結構保存がききます。漬け込んだ鶏もも肉は冷蔵庫で10日は持ちます。味的には醤油や味醂が中に入り過ぎるので3 - 5日ぐらいがおすすめですが。
ところで蓋が閉まりません。火を入れればキャベツとエリンギがしんなりして閉まるとは思うのでレッツ点火!
しばらくすると蓋がちゃんと閉まりました。蓋が閉まったのを確認したら火が消えるまで放置で。
良い感じに火が通りました。もっと早く火は通っていたと思いますがほったらかしでも問題無し。
そのまま食べて予想通りの味と言うか。鶏肉メインで考えると少し物足りない感じです。エリンギはかなりおいしく仕上がりました。鶏だしと醤油と味醂ですからね。
炊爨6度目!五徳有り!
ヨドバシに注文していたビーカーに使えそうな五徳が届きました。コジット COGIT 小さな鍋がのる五徳と言う鋳鉄の五徳です。
早速ダイソーコンロに装備させてみるとドンピシャ!これはダイソーで売るべき。価格的にはアレなんでコピー的なアレを…
と言う事で炊爨はじめ!
おかずは昨日と同じだけど今度は鶏もも肉に前もってクレイジーガーリックを振っておきました。あとエリンギの量を控えめにしました。結局蓋は閉まらないけど。
炊飯は順調に見えて炊きあがりも悪くなさそうなんですがかき混ぜると芯を感じます。おかずは問題無さそうです。
食べてみるとやはりご飯には芯がありました。五徳で火力が弱まったんでしょう。おかずは問題無く完璧です。
延長戦!
折角ドンピシャな五徳を買ったのにご飯の出来があんまりだったので2度目の晩御飯を炊く事にします。
良い感じに炊けた五徳代わりに使った鍋敷きと何が違うかと言う点を考えました。同じ鉄でも熱伝導率が違う可能性、穴が大き過ぎてビーカーとの相性が悪い可能性なんかもありますが、パッと見て厚みが違うんですよね。鍋敷きは3mm、こちらは5mm。と言う事で火を近づければ良いんじゃないかと。
火消し蓋をダイソーコンロの底に置くと良い感じに固形燃料の高さを増してくれます。これならちゃんと炊けるんじゃない?
レッツ点火!
五徳の穴が大きいせいかビーカー脇からも火が結構漏れます。早速不安。
しばらくするとアルミホイルの蓋がパッコパッコ言って浮き上がり若干吹きこぼれました。と言う事で鍋敷きを重石にして様子見です。
火が消えて10分蒸らして蓋を取ると、案外良い感じじゃない?と思いきや底が派手に焦げてました。火力が強すぎたんでしょう。
取り合えず食べてみたところあまり炊けていない部分と炊け過ぎな部分がありました。ガラスビーカーは熱伝導率が悪いので固形燃料程度の火力では対流が起きず底から炊けていくと言う感じなんでしょう。
ビーカーの焦げを落とす時、気分はちょっと理科室になる
ビーカーの焦げが簡単に落とせなかったので炭酸水素ナトリウム(重曹)と過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)に水を少量入れて沸かしてみました。
熱いうちに割りばしでこするとまあまあ焦げが取れますがそれでも頑固な奴らが残ったので放置しました。
冷めると底面で結晶化が起きていてそれをつつくと焦げもほぼ取り除けました。それでも取れなかった焦げはガラスのウロコ取りで取りました。ひょっとしてと以前ビーカー底に付いた鍋敷きのコーティングも擦ってみたところ取れました。
なぜ米を炊くのか そこにビーカーがあるからだ
本来昼ご飯は食べないけどあえてご飯を炊いて食べます。そう、ビーカーで。
火力が強いなら弱めれば良いだけなんで以前使ったセラミック付き金網を使ってみます。
ぱっと見はよく炊けてるんですよ。でもやっぱり火力不足でした。芯が残ってます。
実は天ぷらを揚げないといけなかった
先日外で焼き芋を焼いていたらご近所さんからサツマイモを貰いました。天ぷら用だよ
と言う事で。確かに見るからに良いお芋です。いもざんまい。
今日はもうご飯は食べられないかもしれないけどお芋なら食べられるかもしれないので固形燃料の可能性を探るチャンスです。
固形燃料の火力で天ぷらと言うか揚げ物が可能なのか。ネットで調べれば答えは見つかるかもしれません。それはビーカー炊飯についても同じですが。でもそんなの面白くないよね。ゲームだって1周目は攻略法を知らずにやるから面白いんですよ。
と言う事でサツマイモ1本を適当に切って芋だけじゃアレなんでエリンギとウインナーも用意しました。
天ぷらに使う鍋は14cmのステンレス両手鍋です。油跳ねを考慮した選択です。油は天ぷらに使うには勿体ないけどこれぐらいしか無かったので太白ごま油です。多分300mlぐらい使いました。
油の温度が上がるまでは蓋をして少しでも熱を逃がさないようにして温度が上がったら芋投入です。
あれ?思ったより良い感じで揚がる?芋3切れ入れて良い感じです。とは言えこれで油の温度が下がったらしく以降はいまいちぱっとしません。
油の温度は底面中心部のみ高いです。適当にかき混ぜてなるべ均一化します。それでも結局鍋底の温度で揚がると言う感じです。火力不足に加えて鍋がステンレスと言う事が災いしてると思います。それでも何とか芋の7割ぐらいは揚がりました。
取り合えず食べますか。
と言う事で食べたところちゃんと揚がってます。薄く切ったので芯も無くちゃんとサツマイモの天ぷらになっています。芋自体は本当に良いお芋です。きめが細かく水分も少な目でカラッと揚がって既におなかいっぱいです。
でもまだ残っているので新たな固形燃料を投入して第2陣の出陣です。
残りの芋は順調です。エリンギを投入すると少し様子がおかしいです。衣がいまいち定まりません。ふにゃっとしてます。エリンギの水分を飛ばす程の火力が無いんでしょう。エリンギばかり食べている罰ですか?
人はエリンギのみにて生くるものに非ず
芋だって食べてますよ!
エリンギを全て揚げ終わって火力的には心許ないものの残りのウインナーも揚げます。衣をつけて油に入れたところで衣がすぐに剥がれてしまいます。とんだストリーキングだな。
露出狂は放置してエリンギにスイートチリソースをかけて食べます。こりゃうまい。味的にはほぼスイートチリソースですけどね。
ウインナーも寒かろうと言う事で衣を付け直して油に再投入しました。そしてそれを待つ間サツマイモもスイートチリソースで…うまいわ。
ウインナーも揚がったような体なので引き揚げます。そしてこちらにもスイートチリソースを。
ソーセージ発明した人は神。
ビーカーを信じよ
先日焦がした理由は火力が強かったから、つまり固形燃料とビーカーの底が近かったから。それを踏まえて改めて固形燃料の高さを考える事にします。
と言っても単純な話で使っている五徳の厚みが5mmだから5mm嵩上げすれば良いんです。ただそれをどうやって実現するか…と色々漁っていたら5mmの厚みのナットを見つけました。これをダイソーコンロに敷けば5mmの嵩上げになります。
一方アルミホイルの蓋も何とかできないかと日々ビーカーの蓋の事を考えていたら丁度良い蓋を見つけました。漂白剤入れに使っていたBormioli Rocco フィド ジャー 1Lの蓋が500mlのビーカーにあいそうです。試しに宛がってみるとかなり良い感じ。と言う事でこれをビーカーの蓋として使います。
と言う事でビーカー炊飯はじめ!
ビーカーの熱伝導率、底面の形状、固形燃料の火力、これらの条件だと米が対流によって動くと言う事は無いと思います。実際見ていても米が動いている様子は無いです。この時点で底面と上面で火通りの違いが出るのは当然です。そして焦げ付きやすいのも当然です。1度でもかき混ぜれば改善するでしょうが、あくまでほったらかしでいきたいです。同時進行で別の事をしてたりもするんで。
と言う事で眺めていると炎が偏ってそこから底面が焦げ始めました。そのまま観察しているとどんどん焦げは広がっていくようですが、火力は十分と言う事の裏返しでもあります。
あくまでほったらかしを目指しているので今回もこのままでは結構焦げ付くことはわかっていてもほったらかして様子を見守ります。
そして炊きあがったご飯を見ると1番良いです。好みを言えばもう少し水分が飛んだ方が良いんですが、炊き上がりに関しては底部の焦げを除けば申し分ないです。やっと着地点が見いだせました。
取り合えず半分ぐらい白米のまま食べて、半分ぐらいをTKGにして食べました。こんなおいしいご飯を食べたのは久しぶりです。
私のTKGの流儀はご飯に醤油をかけてそこに卵を落として箸で適当に黄身と白身をほぐすと言う物です。この食べ方が最高である事について論文を書けるぐらいですが割愛します。
閑話休題。今回の焦げの原因は炎が1点に集中したのが一番の原因と思います。なのでそう言った事が起きないような細工があればビーカーほったらかし炊飯システムが完成すると思います。
そうそう、固形燃料でおいしくご飯を炊きたいならビーカーなんて使わないで専用品を使った方が簡単で確実です。そんな事は百も承知です。でも、ビーカーでご飯をおいしく炊けたらリケジョにモテそうじゃないですか。
俺は肉だってかまわないで焼いちまう鍋なんだぜ
寄鍋のスペックが思いの外高くて取り合えず何かぶっこんどけばそれなりの料理になる事を実感しました。
と言う事で肉単体を1度試してみます。本当はTrangiaのメスティンでやろうと考えていた事なんですがこの前川金属の寄鍋とEBM ちり鍋スタンドのポテンシャルが高かったのでこちらで試してみます。因みにTrangiaのメスティンは予定より大分早く届いていますが、まだそちらには取り掛かれません。
肉は醤油と味醂に漬け込んだ鶏もも肉ですが、今回は両面焼きするためにほったらかしと言うわけにはいきません。まずは皮目から焼いていきます。
鍋に油を引いて皮目を下に鶏もも肉を置きます。そして今回はスパイスアップ イタリアンハーブをかけます。
蓋をして点火。音を聞きながら頃合いを見はかります。取り合えず4分程で皮目がしっかり焼けたっぽいのでひっくり返します。ちょっと焦げ付いたのを引っぺがしてひっくり返し、皮目にもハーブをかけて蓋をして放置です。この時点で火は中まで通っていそうです。
正味8分程度で火から上げて蓋を開けると良い感じです。これでも十分おいしいと思いますがレモスコを買ったのでかけてみます。
おいしい!けど…
漬け込んでおいた醤油と味醂が強いですね。漬け込んでから10日以上経ってますし。またレモスコはおいしいんですが上品すぎます。全体に結構な量をかけても負けてます。揚げ物にレモンをかけるみたいな場面でレモン代わりに使うと良いんでしょう。今回みたいなのは青タバスコの方が適してますね。
鍋は若干焦げ付いていましたが熱湯を注いでしばらく置いたら擦るだけで焦げは取れました。これはダイレクトに肉を焼く道具として使えそうですね。
最後のまとめ
固形燃料はコンロと鍋の組み合わせで燃焼時間がかわります。
例えば前川金属の寄鍋とEBM ちり鍋スタンドだと鍋底と固形燃料が近いため火力が抑えられ燃焼時間が伸びます。カタログスペックの25分を大幅に上回り30分以上燃焼します。
一方ダイソーコンロとビーカーだと20分ぐらいです。その分火力は強そうです。
恐らく炊飯は寄鍋とちり鍋スタンドの方が簡単で確実だと思います。鍋とコンロの特性を踏まえて調理する事が大事に思います。
また25gの固形燃料ですが私が作ったおかずには多すぎます。15g程度で足りると思います。炊飯を除けば概ねその程度で足りそうな気がするので今度試してみます。
と言う事で、固形燃料はじめました。