ディスプレイについて整理しました

マウスカーソルにスポットライト
マウスカーソルにスポットライト

先日購入したディスプレイを数日使っていて気になったところや先日の記事で書き忘れた事などちょっと書いておきます昨日追記したので本当に昨日の今日ですが

と言う環境です

取り合えずまとめ

FreeSyncは同期と併用する

通常は強化された同期で同期を取った方が良いですそれで駄目ならV-Syncを使います

HDR対応のケーブルを使う

HDR非対応ケーブルだからかどうにも安定しませんやはり規格上対応した物を使うべきでしょうDisplayPort 1.3以上HDMI 2.0a以上がHDRに対応しています

HDR有効時は非対応ソフトの描写がおかしくなる事も

HDR非対応ケーブルだからと言う事でもないでしょうソフトによって色が著しく薄くなりますし諧調つぶれもあります

内部的に8bitなのでバンディングは出る

これはまあ仕方ないですが本来8bitではバンディングはそうそう出る物ではないです出たらそういう物だと割り切るしか

スリープでウィンドウサイズ位置等が変わる

少なくともスリープ時と復帰時にリンクされていれば良いと思いますこのディスプレイならPower ModeをPerformanceにするだけです

FreeSyncと可変リフレッシュレート

FreeSyncはゲームをする上で重要なので購入条件に挙げたものですが先日の記事で書き忘れたので書いておきます

FreeSyncはディスプレイとビデオカードの描写タイミングを極力そろえる物でこれ単体でテアリングやスタッタリング(ガタつき)をかなり抑えられますしかし単体では完全ではく現実的にはディスプレイとビデオカード間で同期を取ります

この同期のためにRadeonでは強化された同期と言うV-Syncの代替機能があり基本的にこれを使っておけば良さそうです強化された同期でテアリングやガタつきが気になったらV-Syncを有効にすれば良いだけですFreeSyncが無くてもここは一緒ですね

他にもWindows10 1903では可変リフレッシュレートに対応していますFreeSyncと可変リフレッシュレートって同じ物のような気もするんですがAMDの説明だと違う物っぽいです

Radeon™ FreeSyncテクノロジーはHDMI®で作動しますか?

はい作動しますさらに最新のHDMI仕様は可変リフレッシュレートテクノロジーを採用しておりRadeon™グラフィックスではこの機能もサポートします

FreeSyncモニターに関するよくある質問より

さらにこの機能もと言うあたり別物っぽいんですけど…

設定自体はディスプレイ設定>グラフィックの設定から設定できますが多分Radeon Software側で設定しているFreeSyncと同じ物をOSに取り入れただけだと思うんですよね変に競合しても嫌なので無効にしておきました(多分デフォルトで無効のはず)

HDRとディスプレイケーブル

使っているDisplayPortケーブルを確認したところDisplayPort 1.2のケーブルでしたWQHDなら転送レートも問題無くAdaptive-Sync(FreeSync)にも対応していますただしHDRには非対応です一応HDR表示はできていますが

サブディスプレイ用にまわしたHDMIケーブルは転送レートが18Gbpsだそうなので少なくともHDMI 2.0ですHDRはHDMIの規格上2.0aからですが2.0のケーブルでも対応できるんでしょうかこちらも一応HDR表示はできていました

このケーブルのせいかHDRがちょっと安定しない感じです時々画面が暗くなったり戻ったりDDC/CIのリンクが切れたりとHDR正式対応のSEKIROも画面がやけに暗い事があります

HDRに対応したケーブルを使おうとDisplayPort 1.4のケーブルを探してみますがPCとディスプレイの配置の関係上最低でも4m弱欲しいので実際には選択肢として5mのケーブルと言う事になります製品はかなり限られ何れも5,000円以上します

国内は諦めてアメリカのAmazonで探すと8K DisplayPort DP 1.4 Cable, BolAAzuL DisplayPort to DisplayPort Cord DP Male to DP Male 8K 60Hz HDR Supported (15FT(5M))と言う安い製品があったので注文しました送料込みで$22.07なので国内の半額ですが届くのはしばらく先になりますこの製品に限って言えば国内のAmazonでも約1万円で売ってますけどね…

そうそうYoutubeの動画の設定でHDRの表記が出なくなってしまいました再生される動画はちゃんとHDRなんですけどHDRって表示されていた時はHDMIケーブルを繋いでいた時だったと思うのでDisplayPortだと表示されないのかも

HDR表記が出ないのは違うブラウザを使ってたからかもメインで使ってるVivaldiだとYoutubeのHDRに対応していないのでYoutubeでHDRを見るときはChromiumを使ってとやっててごっちゃになったようなVivaldiもHDR自体には対応してるんですけどね

HDR有効時の非対応ソフトの色

HDRが良いからと言って常にHDRを有効にしているとそれなりに問題が出てきます

全体の特徴としてはHDR無効は色がはっきりと濃い目HDRを有効にすると淡くなると言う感じですどのぐらい淡くなるかはビデオカードとの組み合わせ次第かと思いますが私の場合はさして気にならないどころかむしろ好ましいぐらいですHDR無効の画はこってりし過ぎかなと言う印象です

基本的にはそんな感じなんですが一部HDRと非常に相性の悪いいソフトもあります

テキストエディタとしてVisual Studio Codeを常用しているんですがこれが結構薄めの色になりますそれでもテキストエディタとして支障は無いんですが今さっき更新したらさらに薄くなってしまって常用は無理っぽいです

と言う事で昨日からHDR常時有効にしたのにもうHDR無効にしましたビデオカードの設定で彩度も少し落としました

またHDR有効だとHDR用のバックライトが正常に機能しないのか例えば黒い画面にマウスカーソルを表示するだけで派手にライトを浴びせます冒頭の写真(実際より全体が暗くてライトが明るい)がそれですマウスカーソルの位置に合わせて下からのスポットライトも追いかけるように切り替わります

HDRはまだこれからと言う段階なので常用できなくても仕方ないでしょう

Visual Studio CodeはHDR対応ソフトでした対応したうえで色がおかしくなるバグの様ですDim window while using Win10’s HDR #68069

諧調やらバンディングやら水平線やら

YoutubeでHDRの映像をいくつか見ていて気になった物にバンディングがありますこのディスプレイが8bitだからと言う気がしないでもないですが8bitのバンディングにしては派手なのでソースに因るものかなとも思います

ゲームでもHDR非対応のSOULCALIBUR VIを無理やりHDR表示させていると2D部分で明らかに諧調が潰れている事がありますこちらも8bitレベルの話じゃないので2Dを無理やりHDR表示させるときに適正にデータの変換ができてないだけかと思います

8bitなのでいくら綺麗なソースを持ってきてもバンディングが出てしまう事はあるでしょうが仕方ありません

またHDR有効時に約5mm間隔で水平線が入るようですパネルの実装に因るものだとは思いますが通常気付かないレベルです

HDR有効で明るい淡い色をHDR非対応のソフトで描写するとわかりますHDR映像で同じよう明るい淡い色を見てもよく目を凝らしてみてやっとわかると言うレベルの物です

基本的な液晶の画質についてはEIZO“画質の差”が丸わかり――液晶ディスプレイの表示チェックをしてみようがわかりやすいですここの無段階のカラーグラデーション(難度:高)が8bitのグラデーションになり当然このディスプレイで境界が見えますが8bitのバンディングはこのぐらいと言う事です

8bitなら1ピクセル24bitになりますが動画や静止画ではYUV420と言う1ピクセル12bitと言う間引かれたフォーマットがよく使われバンディングが発生しやすいです

またディスプレイへの伝送時にもこう言った間引きが発生する事がありますビデオカードの設定でRGB444ににしておけば8bitも10bitも間引きされる事なく伝送されます

スリープとウィンドウサイズ

スリープから復帰するとウィンドウサイズが小さくなっていたり位置が変わっていたりしますディスプレイとのリンクが切れて正しい解像度を見失うからだと思います

と言う事でディスプレイのOSDメニューでPower ModeをデフォルトのPower SaverからPerformanceにしたところ解決しましたAuto-Sleep ModeをOn(デフォルト)にしておけばPCがスリープに入ればその後ディスプレイもスリープに入りますPower Saverより電力は消費するんでしょうけどね

これで完全解決と言うわけでは無さそうですサイズや位置が変わる事がありますPC起動時のディスプレイの単独スリープだと特に発生するようです仕方ないので電源オプション>プラン設定の編集ディスプレイの電源を切る適用しないに設定しておきました

何かの拍子にPower ModeがデフォルトのPower Saverになってしまうと言うか他の設定も含めてデフォルトにされるようです画質設定はHP Display Assistantが復元してくれるので良いんですが… ケーブル交換で治るのかな…

更にDisplayPortのDP Hot-Plug Detectionと言う項目をAlways Activeに設定しましたこれで解決

Power ModeがデフォルトのPower Saverになる件はOSDメニューでColorを弄るとColor意外が初期化されるっぽいです

Radeon Software Adrenalin 2019 Edition 19.7.2

この記事を書いている間にリリースされたので早速試してみます

概ね変化は無いんですがHDRの安定度が更に下がったような… HDRが有効になるとやけに画面が明るくなってしまう事があります

Windowsの設定でHDRを有効にしておけば防げる感じですがゲームが個別でHDRを切り替える時にうまくいかない感じですSEKIROも終了時に応答不能になったりしますし

とにかくケーブルが届かない事には

HDR対応ケーブルを使う事でどの程度解決できるかはわかりませんが取り合えず動作が安定してくれればそれで十分です

色の問題はソフトウェア側の問題だろうからケーブルで解決とはいかないでしょうがケーブルが届いたら一通りチェックしたいと思います