2ポートのUSB3.0 I/Fカードを購入しました。
先日記事にしたUSB DACのプチノイズ対策は残念ながら実を結びませんでしたが、プチノイズの件とは別にUSB接続その物を見直そうと思いUSB I/Fカードを導入する事にしました。
USB DAC用なので当初USB2.0のカードを探したんですが、そもそもPCIe用のUSB2.0のホストコントローラーが無いような。PCIe用のUSB2.0のカードもあるにはありますがPCI用のコントローラーにPCEeをPCIにするブリッジで繋いだ物でした。仕方ないのでUSB3.0用の物を探しました。
私の知る限りUSB3.0のコントローラーと言うとルネサス エレクトロニクスとVIA TechnologiesとGenesys Logicの3社です。まあつまりルネサスにしておけばいいんですよ。
Genesysはハブコントローラーはあるけどホストコントローラーは無いようです。そう言えば他にもASMediaなんかがありますね。以前はTIも作っていたようですが、まあつまりルネサスにしておけばいいんですよ。
ルネサスのUSB3.0ホストコントローラーは2ポートのµPD720202と4ポートのµPD720201です。今回は2ポートで十分なのでµPD720202搭載の物をAliExpressで探しました。
購入したのはSuper Speed 2 Port USB 3.0 PCI-E PCI Express Expansion Card Adapter SATA Power Connector NEC720202 Chip for Desktops PC Computerという物です。長いよ。
商品画像に印字されている型番がSSU-U3N02S.V2となってるのでShenzhen Suyou Technolog Co,Ltd.と言う会社のこの製品のバージョン違いでしょうか。黒基板の方が格好良いなってのはさておきV2では外部電源対応となっています。
M/Bとは別系統の電源にした方が良いのかもと言う事でこの外部電源式の物も一応条件に入れて探しました。
届いたカードを観察してみると、電源は5Vをそのまま使うのではなく12VをDCDCコンバーターで5Vにしているようです。Techcodeと言う会社のTD1410と言うICが実装されています。380KHzのDCDCコンバーターです。
実際の型番はPCIE-U3N02S.V2となっていました。Ubitと言うところの製品ですね。Amazonで約16,000円と言う高級品ですよ。
こう言うのはODMなんでしょう。基本的な回路は一緒で製造元が出荷先に合わせてちょっとした変更と印字を変えてと言う感じで。
ともかく機能に問題は無いでしょうから早速PCに接続してみました。問題無く認識されポートも問題無く使えます。USB DACをHUB経由で繋いでみましたが特に変化はありません。若干プチノイズが減った感はあるんですが、誤差か気のせいの範囲です。
プチノイズはさておいてここからが本番。USB DACのAmaneroのドライバをアンインストールしてWindows 10の標準ドライバを試してみます。今まではブツブツノイズ(大きめのプチノイズ)が定期的に入ってUSB転送に問題を抱えている感じでしたが…
ブツブツノイズが全く入りません。これでやっと標準ドライバが使えるようになりました。標準ドライバが使えると言う事はスリープから復帰して音が出なくなる問題も解決すると言う事です。
ひょっとしてプチノイズも解決されてるかもと淡い期待から192kHzを試したところ、ほぼ解決です。全くのゼロと言うわけにはいきませんがAmaneroのドライバから思えばほぼ無いと言っていいレベルです。十分実用できます。ドライバによって改善されるって事はやはりPC側にも問題があったんでしょう。
と、諸所の問題が解決されて浮かれていてふと気づきました。外部電源繋いでないや。
外部電源は繋がなくても動くんですね。それでも一応外部電源をちゃんと繋いでおきました。特に変化はありません。
それとWindows 10標準ドライバ、マスターボリュームが効きません。各アプリケーション単位のボリュームは効くので問題無いですが、ちょっと残念。