自家用(事業兼用)車の車検が切れる前に車を買い換えました。
前回の車検時に塗装がハゲハゲだった自家用車の全塗装の見積もりを出したところ30 - 40万円かかると言う話だったので取り合えず2年ハゲハゲのまま乗って車検に合わせて車を購入しようと言う予定でした。
購入する車の条件としては荷室が広くて積載量の多い車が良いなと思っていました。かと言って大きいのは勘弁。そしてお安く。と言う事であれこれ考えた末にトヨタのプロボックスのバン(4ナンバーの貨物車)を購入する事にしました。と言う事で先月馴染みの整備屋さんに注文しておきました。
迎えよ愛車 プロボックス
車自体は3月中に整備屋さんに届いていてその後いろいろな手続きを経て車検を終え今月納車となりました。車両本体は30万円弱、諸経費・整備費・車検・税金と含めて50万円かかりました。このブログで一番高い買い物です。
プロボックスがどう言う車か簡単に言うと、トヨタが本気で作った商用車です。ハイエースと共に世界中で人気の高い車です。日本国内では首都高最速
とか納期とクレームのツインターボ
とか称されて?います。実際1t程の軽い車重に109PSのエンジンなので速い部類でしょう。
私が購入したのは初代で現行は2代目となります。1.5LガソリンエンジンのFFのATです。平成19年式で走行距離は13万km程。どうしても傷みの多い車種の中割と傷みの無さそうな物です。荷室は結構汚いですが外装も細かい傷やへこみがいくつかあるぐらいで運転席や助手席も綺麗でした。運転席のドアパネルのひじ掛けのあたりがテカテカになってたりとそれなりの傷みも見受けられますが。後部座席も埃っぽいですがあまり使用した形跡はありません。
それと後で知ったんですが平成17年にマイナーチェンジしているらしく少し装備が豪華です。最下位グレードのDXなんですが運転席のパワーウィンドウとリモコンキーが付いていました。初代はこの17年を境に前期型と後期型にわかれるので後期型が買えてよかったなと。またエンジンも17年に改良されたと言う話を聞きました。
洗えよ荷室 積め荷物
荷室が汚いのでマットをめくってみるとかなり土や砂が入り込んで汚れていました。またウィンドウ近辺に布テープを剥がした跡が固着していたりと本格的にお掃除しないといけません。
マットの裏下掃いたり拭いたり
テープの固着近辺の汚れはパーツクリーナーやピカールネリで取れたものの肝心の固着はほぼ変わらず。仕方ないので使いたくないけどシンナーで拭き拭き。ペーパーウエスにシンナーをしみ込ませてゴシゴシやると何とか落ちました。塗装面へのダメージは考えない事に。多分大丈夫。内側だし。ただ、プラスチックの内張りには効果が殆どありませんでした。一体化してる?
荷室部分のマットをざっと掃いてから引っぺがしてプラスチックの内張りを外してまずはブラシで掃き掃除です。それからパーツクリーナーとペーパーウエスで拭き掃除。時々歯ブラシでゴシゴシ。マットも掃いたり拭いたりしてか仕上げにタイヤワックスで艶出し。マットの変色だか色移りは改善せず。凹凸の凹の汚れもあんまり落とせませんでした。*2 マットは新品を注文してあったのでそこそこで良いやと。品番が08213-52200と言う物なんですがこれが今あるマットを張り替える形になるのかその上に被せるのかわからないまま楽天のMAP-Sで注文。まあどちらでもと言う感じで。
マジックリンで内張り掃除
荷室部分の内張りをバスマジックリン 泡立ちスプレーで掃除します。バスマジックリンなのは泡スプレータイプの洗剤で車にも使えそうだったので。別にこだわりがあるわけでなく。ノーマルなマジックリンは車はダメみたいです。
ざっと水をかけてバスマジックリン噴射。暫くしたら追加噴射。少し放置してダイソーのトイレブラシでゴシゴシ擦り洗いです。このトイレブラシは形状と毛足の長さや柔らかさが良いです。勿論トイレに使用してないヤツです。
乾くまで放置している間にドアの内張りやインパネを硬く絞ったダイソーのマイクロファイバー雑巾で水拭きしてクレポリメイト ナチュラルで磨いておきました。それでも乾ききっていない部分があったのでエアダスターで水分を飛ばしたりペーパーウエスで拭き取ったりしてこちらもクレポリメイト。
内張りを取り付けて荷室清掃ほぼ完了。
デッキトリムカバー
実はデッキトリムカバーとか言うパーツが凄く汚いです。荷室の入り口と言うか車内のお尻を覆うプラスチックのカバーです。
最初アルミテープが貼ってありまして保護のためだろうぐらいに思っていたんですがアルミテープじゃなくて銀紙みたいなテープで剥がすと紙が残る残る。その紙を取り除いたところで例の布テープの固着が隠されていました。
Amazonで在庫切れ入荷未定でも5,940円で注文できたのでダメもとで注文しておきました。それが買えたにしても取り合えず使えるレベルにしなくては。
シンナーで歯が立たないんだから無理っぽいけどバスマジックリンで掃除。表面がちょっと粉っぽくなっただけで固くこびりついたままです。固いんなら削れるだろうと包丁*1で削り倒す。シボとか無くなっちゃうね。結局削り倒してもシボの凹の部分はどうしようもない。意を決して真鍮のワイヤーブラシで擦り倒す。結果8割ぐらい取れたものの全体が汚くなると言う犠牲を余儀なくされました。
ここで諦めてバスマジックリンからのクレポリメイト仕上げ。荷室に装着。
初代プロボックスはスペアタイヤのホルダーのボルトの頭が露出しているんですが現行のはここにカバーが付いているようでこのカバーがポン付けできると言う話なので注文して取りつけました。これで荷室清掃は終了と言う事で。
注文していたマットが届いたので敷いたところかなり綺麗になった印象です。面積の広いマットが新品だから当然ですけど。このマットは標準のマットの上に被せる物でした。固さがあり縦リブなのでゴミが掃き出し易いですが滑ります。後日ヨガマットみたいな滑り止めマットを購入しました。カインズで600円ぐらいだったかな。
そうそう、デッキトリムカバーを固定していたネジは掃除してWD-40に浸け置きしておきました。防錆に加えて新品のような黒さも得られました。
排せよ排ガスステッカー
リアウィンドウに貼り付けられている燃費基準達成車と低排出ガス車のステッカーが邪魔なので剥がします。ちょっと作業は前後していてデッキトリムカバー掃除の前に行いました。
シールを剥がすケミカルに家では実績のあるニッティングシャワーを使いましたが全然ダメでした。これでダメだとベンジンとか普通のシール剥がしとか無理っぽいです。迷走してピカールネリを使ったりした時に発覚したんですが、このシールは4層構造になっています。一番下からノリ、ベースのフィルム、印刷、保護フィルムと言う構造です。フィルムが2層あるのでケミカルがノリの層まで届く事はありません。保護フィルムが劣化していたのでピカールネリでベースのフィルム層まで到達する事はできました。
ベースのフィルムは刃の無い鉄のスクレイパーでコツコツ端を当てながらちょっとづつこそいでいきました。時間がかかりすぎるのでもう1枚は別の方法を考えます。
検索してみるとスクレイパーと称して包丁を使ってる例を見ました。私も仕事で使っているOLFAの別たちです。あとはドライヤーで温めるとかなんとか。一人でドライヤー当てながら包丁でってのはガラス傷つけそうでちょっと無理っぽいです。と言う事で包丁で少し浮かせ、そこにケミカルを噴射、また少し浮かせケミカル噴射、これをゆっくり繰り返していこうと言う作戦に。
使うケミカルはゆっくり作業を行うのと垂直に近いのであまり垂れずに留まってくれる物が良いんですが、ニッティングシャワーもパーツクリーナーもベンジンも揮発性が高く粘りが無いです。と言う事でシール剥がし剤を作ります。
メタノールとグリセリンを7:3ぐらいの割合でスプレーボトルに入れて完成です。本当は無水エタノールが欲しかったんですが今はお高いですし家にあった燃料用のアルコールで良いやとメタノールで。取り合えずメチルグリセリン液とでも呼んでおきます。
早速作業開始です。まずガラス面で刃の滑りを良くするのにメチルグリセリン液を噴射。包丁をシール下に差し込むと思ったよりすんなり入る。ものの直ぐ止まる。メチルグリセリン液を噴射。また刃が進みやすくなる。少し進んで止まる。これの繰り返しでじわじわと剥がしていきました。剥がすと言うよりはノリの層を切断すると言う感じです。ガラス面にノリが結構残ります。
剥がし終えて残ったノリをどうするかと。頑固なノリでニッティングシャワーもパーツクリーナーもあんまり効きません。結局消しゴムとメチルグリセリン液と別たちであれこれして取り除きました。*3
しかし何でこんな無駄なステッカー貼るんでしょうね。これって自動車会社がわざわざ購入して貼っているわけで…天下りの臭いがしますね。
そうそう、エコカー減税はもう終わりました。その流れで13年以上たったら自動車税上がるのも終わりにしてくれませんかね。古い車を大事に乗り続ける事はエコだと思いますよ。MOTTAINAIどこ行った?短いサイクルで新車に乗り換えるなんてセクシーじゃないですよ。30年以上前の車を大事に乗り続ける素敵な女優さんだって居るんですよ?
回せよエンジン 計れ水温
プロボックスは商業車である故割り切りが結構あります。運転席以外手回しウィンドウ*4だったりあちこち鉄板が見えたりリアシートにヘッドレストが無かったりペラかったり。*5 それらは別に困らないんですがちょっと困るなと言うのが水温計と回転計が無いと言う事です。
水温計が無いと冷却系の異常・変調に気づくのは難しいです。一応警告灯はありますがそれだと気づいた時にはオーバーヒート寸前とか結構重度になってからになります。また、回転計があるとエンジンの異常・変調に気づきやすいです。無いと音や振動、あと排ガスの臭いとかで判断ですかね。水温計程では無いですがあった方が良いです。
と言う事でOBD2のメーターを追加すれば良いんじゃないかと思いましたが微妙に古い車なのでOBD2に対応しているかどうか。それを判断するためにOBD2をBluetoothで通信してスマホで読めるようにするアダプタを購入してみました。
結論から言うとこの車はOBD2に対応していませんでした。トヨタのプロトコルを使っているそうです。それでもエラーが出て読めなかったので動作しそうな別のOBD2アダプタを購入しました。
こちらのアダプタなら読めました。プロトコルはTOYOTA K-Lineです。対応しているアプリは少ないですがOBD Info-san!と言うアプリで読めました。ちゃんと水温と回転数が表示されます。とは言えスマホをメーターとして使うのは邪魔なような。たまの点検で使うぐらいに留めておきましょう。それにこのアダプタ技適…
ナビせよスマホ 行け海へ
地図やナビぐらいは欲しいような気がします。ETCは付いてたけどナビは付いていませんでした。純正の2DINのオーディオです。
と言う事でスマホをマウントすべくマウンタとシガーソケットに差すUSB充電ポートを購入しました。マウンタはSinjimoruのSHINJIカーキットと言う物で珍しく上下で挟むタイプです。そして下にType Cのケーブルがぶら下がってるのでセットするだけで充電もできます。USB充電ポートはSEIWAのモニタリングDCパワープラグ F312と言う物です。今までシガーソケットに挿す電圧計を使っていたので同様に電圧表示できる物を選びました。電圧が表示できるとバッテリーやオルタネーターの調子がわかって良いです。
マウンタは比較的視点移動せずに邪魔にならない位置に設置できました。ただこの設置方法だと横画面にできません。関節がもう1つ欲しかったなあ。それと保持力が心許ないです。バネの弱さと厚みに対応するためスマホだと隙間ができるためです。走ってみて問題は無さそうですが後で対策をしておきます。
USB充電ポートは届いた時テーブルと干渉しそうに見えたけど思ったより余裕がありました。ただ、ここにマウンタのUSBケーブルを挿すと微妙に邪魔です。シフト操作時に親指が触れて引っ掛かりそうです。なのでUSB電源は別のところから取れるようにしようと思います。
早速Android Autoを利用してお出かけしてみました。Googleさん敢えて変な道選んでない?大きな通りと並行する狭い道路を選びがち。寄り道しながら屛風ヶ浦へ行って寄り道しながら返ってきました。初屛風ヶ浦です。近場で行きたかったけど最近まで行き方がわからなかったので。
潮が気になるので帰ってから初の本格的な洗車をしました。
防げよ錆 誤魔化せ板金修理跡
荷室を掃除した時に気づいたんですが左のリアクォーターパネル裏側に点々と大量の錆がありました。多分板金修理で溶接して引っ張った跡だと思います。が、これ裏側から見ると結構な窪みになっていまして、もともとの板厚がたかが知れてる上にこれだけ窪んでるとそこの厚み0.1mmとかなんじゃない?と言う不安に襲われました。錆がもう少し進行したら孔が開きそう。
と言う事で錆止め処理ぐらいしておきたいなと、ホルツのサビ取りクリーム ラストリムーバーを使って補修します。
まず錆を軽く除去します。ワイヤーブラシはとどめを刺しそうで怖かったのとペーパーは窪みにかからなそうなのでカインズのナイロン不織布やすり*6の粗目で擦っていきます。
やっぱり窪みなのであんまり取り除けませんでしたがパーツクリーナーで洗浄。サビ取りクリーム塗布。10分程置いてから拭ってパーツクリーナーで洗浄。錆の色が黒っぽくなったので何らかの作用はしているんでしょう。ここに錆止め塗料を塗るのが良いんでしょうが持ってなかったのでWD-40を吹いておきました。
孔が開いたら中古パーツと交換と言う事で。
減らせよ死角 3種のミラー
話は前後しますが納車して早々に安全のためミラーを3つ取り付けました。
1つはカーメイトのルームミラー 3000SR 270mm DZ445でちょっと大きめのルームミラーで視界が広くなります。プロボックスは特にバンだとリアシートにヘッドレストも無く後方の見通しが良いためルームミラーで広範囲が見えるようになると死角が減って良いです。左側後方がよく見えるように設置しました。
もう1つはナポレックスの補助ミラー BW-36です。小さな広角の補助ミラーです。これを助手席側のBピラーの上部に取り付けて左側の地面を見れるように設置しました。駐車場に止めた時左側の白線が見えます。ギリギリのすれ違い時の脱輪や縁石乗り上げを防げます。通常走行中は位置的に見れないのがちょっと残念です。本当はフロントサイドミラーを取り付けたいんですけど車検がどうなのかと。
3つ目はカーメイトの補助ミラー CZ385で後方確認用の物です。かなり湾曲しているため像の歪みが激しいですがリアウィンドウ下の死角を見えるようにしてくれます。駐車場の白線がギリギリ見えるぐらいで丁度よく駐車できるように設置しました。
踏めよアクセル 切れハンドル
プロボックス乗ってみて感想なんかを。
足回りは硬からず柔らかからず。スタビライザーもそれ程強くないので悪路で左右にガタガタ揺れる動きは小さいです。かと言ってロールが大きいわけでもなく。多分スタビライザー無しで安定走行できるように設計されてるんじゃないかと思います。
運転席のシートは程々に固く若干身体をホールドする感じでお尻のおさまりが良いです。高さ調整できるのも良いです。少し高めに設定しました。
ステアリングはパワステが良いのか心地良いです。緩いカーブなんかちょっとハンドルに手を当てる感じで綺麗に曲がっていきます。特別意識をしなくても自然と行きたい方向へ向いてくれる。そんな感じです。ハンドルを上下させられるのも良いです。こちらは低めに設定しました。
アクセルペダルがちょっと遠いです。ブレーキペダルがちょっと近いです。慣れの問題かもしれませんが両ペダルの落差が気になります。またアクセルペダルの反発力が弱くてどのぐらい踏んでるかわかりにくいです。思いがけず速度が出ます。ご安全に!
ブレーキが効きすぎる気がします。多分荷物を積載する前提だと思われます。ので空荷だとコントロール性は低いです。
フットレストがありません。左足を投げ出すような感じになって脱力状態になります。なのである程度運転した後左足を使うと左足の指がつります。個人的な問題です。つりやすい体質で特に足がつりやすいです。運転中は大丈夫なんで良いですが。屛風ヶ浦から帰ってきた時、指がつって反り返って傷みの中洗車しました。つらい。フットレストが欲しいです。
少しもっさりしてます。車体後部の剛性があまり無いのが原因でしょうか。荷室を広くハッチの開口部を大きくしてるんで剛性はあまり高くできないのは当然です。疲れにくいので商用車としてはこれで良いと思いますしドライブを楽しんだりするのにも丁度良いと思います。
音はうるさいやら静かやら。静粛性は期待できない作りです。ハッチバックに貨物タイヤなのでロードノイズが大きめなのは当然です。一方でエンジン音は静かなので乗っていてうるさい車と言う印象は無いです。ただロードノイズがそれなりにあるので静かとも言えない。タイヤを静かなタイヤにかえれば軽減できると思いますが安くて丈夫な貨物タイヤって素敵じゃないですか。路面状況によってはうるさい車になっちゃうけど。
加速が速くて登坂も楽々です。パワーウェイトレシオ低めですし。
乗り心地は良いけど車重が軽いんでそこは差し引いて。高級セダンと比べたら当然程遠いです。あくまでこのクラスの車として。
弄れよ車両 維持れ愛車
バックランプがやたら暗いです。リアウィンドウのフィルムのせいかと思ったんですが関係無いドアミラーで見ても夜は後ろが見えません。何かの冗談?ってぐらい暗いです。なので明るくします。LEDも考えたんですが色温度が高すぎるのでハイパワーなハロゲンバルブにかえようと思いますと言うか既に手元にあります。
LEDにかえられそうなところはLEDにしようと思います。使用電力が減ればバッテリーやオルタネーターへの負担も減るので。でも色温度は最高でも4500k程度に抑えたい。となると物が無い。しかも車検通るかとなると更に微妙。
ゴムや未塗装樹脂の白化の対処をします。コーティングにするか塗装にするかパーツ交換にするか。ドアノブがかなり白かったからタワシで擦って少し黒くしたけどまだ白い。塗装してもすぐハゲそうな部分なので対応を思案中。
ワイパーアームの塗装をします。塗装ハゲが目立つのでできれば錆が出る前に対処したいです。
ホイールの補修をするつもりです。傷や若干の錆が見受けられるので錆が広がる前に手を打っておいた方が良いと思います。
それからエンジンルームの清掃をします。年式の割りには綺麗なエンジンルームですがもう少し綺麗にします。エアクリーナーフィルターも汚れ方次第では交換しようかと。
他にもまあ色々課題が。追い追いやっていきましょう。