以前買ってそのままにしていたtrangiaのメスティンをやっとおろしました。
中華コピー品のメスティンは毎日蒸し玉子用に使っていて蒸し玉子専用機となっていますが、こちらの本家本元のメスティンもいい加減手を付ける事にしました。蒸し玉子ぐらいなら中華コピー品のメスティンでも良いんですが、まあ調理器具としての不安も少しあるわけでして。
と言う事で料理をする前に一手間かけてメスティンを使えるようにします。
バリ取ってシーズニング
このメスティンは本体と蓋の縁に結構バリがあるのでこれを取ります。うっかりケガをしない程度にざっと800番の紙やすりをかけただけですが、それなりにはなりました。
シーズニングは要らない気もしたんですが取り合えずお湯を沸かしました。これだけでも内部が変色したので何らかの膜はできたのかな?
お安いワラサを煮付けて食べる
メスティンに入りそうな大きさのワラサの切り身があったので煮魚にしたいと思います。
切り身は予め粗塩を擦り込んで水分が出て身が締まったら水洗いして水気を拭き取ると言う下処理をしています。保存性を上げるのと下味と火を通した時にパサつかないようにです。更に表面にみりんをなじませておきました。表面の酸化と雑菌繁殖予防と言う事で。それで2日経った物です。
煮汁は醤油・みりん・水を1:1:2の割合で、分量としては醤油とみりんが25mlで水が50mlの計100mlです。メスティンに切り身を入れたら煮汁をかけながら入れて、おろしショウガ(チューブ)を適当に煮汁に入れます。落し蓋はした方が良いです。面倒なのでやりませんが。
後は蓋をしてポケットストーブにセットして点火。使う固形燃料は15gです。
放置料理なので火が消えるまでサラダを食べて待ちます。大根と胡瓜とキャベツのサラダです。胡瓜は保存性をよくするため10%ぐらいの塩水に赤唐辛子を入れた汁にひたした物で他は普通に生です。ドレッシングなんて上等な物が無いので醤油とごま油とすだち果汁を合わせてかけ、スパイスアップ イタリアンハーブもかけました。
サラダを食べ終えた頃にポケットストーブの火も消えたようなのでメスティンの蓋を開けると結構良い感じです。ここにS&B お徳用きざみ青じそをかけたんですが、チューブから直だと見た目が残念な感じです。
味はたいへんよくできました。でもいつものアルミ鍋で作った方が美味しいです。落し蓋とか手をかければもっとおいしく作れます。他にも少量の煮汁と共にアルミホイルに包んでホイル煮にすればもっと美味しいでしょう。鍋とかメスティンとかどうでも良い調理法ですが。それにあんまりゴミが出るのも嫌なのでやりません。
炊けよ米、呼べよ象印
飯盒であるメスティンの本来の業務である炊飯*1を行います。昆布を一緒に炊いた昆布ご飯を作ります。
125mlの無洗米に対して昆布適量*2、水160ml強です。メスティンに対して量が少ない気がしますがいつもビーカーで炊いて食べてる量なので、取り合えずこれで。
炊く直前に塩2つまみ入れてポケットストーブに点火。固形燃料は25gです。
その間におかずも作ります。いつものアルミ鍋に油を引いて予めクレイジーガーリックをまぶしておいた豚ロースを10分程水牛食品 生姜焼のたれにつけておいた物を入れて蓋をして点火。固形燃料は15gです。
その後でさっさとサラダを作って食べます。今度はキャベツ控えめで。味付けは塩キャベツのたれにすだち果汁とごま油ですが、塩キャベツのたれをかけ過ぎて失敗しました。かけ過ぎたのを差し引いてもしょっぱいし味濃いめですね。次は買わないかな。
ご飯とおかずがほぼ同時に火が消えたのでおかずの豚ロースには天塩 まろやか塩レモンを乗せて仕上げました。10分程ご飯を蒸らしている間におかずをつまむんですが、塩レモンしょっぱ過ぎ。こりゃ使いどころが難しいなあ。
ご飯も蒸らし終えたのでかき混ぜます。が、この時点でちょっと固いです。芯があるような感じでは無いですが。
ご飯も失敗です。炊け過ぎて固いです。殆ど釜底って感じでやはり米の量がメスティンに対して少な過ぎるんでしょう。色々と過ぎた晩御飯となりました。
さらに米る
今度はメスティンに見合う量の米で炊飯します。昆布無しの普通の白米ご飯で、175mlの無洗米に対して200mlの水で炊きます。*3
おかずは昨日と同じ物ですがステンレスの鍋を買ったのでそちらで調理します。いつものアルミ鍋は組み合わせているコンロのスタッキング ちり鍋スタンドで安定性がいまいちだったのでこのコンロにジャストフィットする鍋なら良いだろうと購入しました。
購入したまでは良いんですが実際にはこの鍋、大きくて使えません。よく見れば17cmの鍋です。専用品と思しきスタッキング ちり鍋は16cmなので1cm大きいんでしょう。Amazonでよく一緒に購入されている商品
で並んでいたから油断したんですが実際は組み合わせて使えないと言うAmazonあるある。
と言う事で別のコンロを使います。
点火してまたほったらかしてる間にサラダを食べましてやはりおかずが少し先に出来上がるので、今度は塩レモンにチューブの青じそとすだち果汁を足して塩味を抑えた物を乗せてみました。ご飯を蒸らしてる間につまむとやっぱりまだしょっぱい。て言うか乗せ過ぎってのもあるんですが使いどころが難しい。少量だとレモンの風味も弱いし。レモン果汁で相当薄めると良いのかな?って思ったけどそれならレモン果汁に塩だけで良いし。
それとお肉がちょっと固い気がします。鍋のせい?
ご飯は蓋を開けると良い感じ。かき混ぜてさらに良い感じ。これは成功。これからご飯はメスティンで炊こうと思います。だってビーカー炊飯はどうも安定しなくて… まぐれでたまに美味しく炊ける感じで、そのまぐれの時はこのメスティンより上の炊きあがりなんですが…
ほったらかしの自動炊飯としてはかなりお手軽ですね。
脱線 垂涎 延長戦
ステンレスの鍋だとお肉が固い気がしたのでいつものアルミ鍋に戻して調理してみました。やっぱりステンレスの鍋より柔らかくなります。劇的に違うわけじゃないんですけど。素材の問題か大きさや形状の問題かコンロの問題か。
鍋で直接ナイフとフォークを使うからステンレスの方が都合が良いんですよね。実際このアルミ鍋の底は結構傷だらけです。それもあってステンレス鍋を購入したんですが、ちょっと残念な結果です。ただ、いつものアルミ鍋が素晴らしい事を再確認しました。
そうそう、鍋に対してお肉が大きいんですが元々大きいんじゃなくて下味を付けた後殴り倒したからです。肉を柔らかくしようとかそう言う事じゃなくて、ただ伸して大きくしたかっただけです。そんな余計な事しないでそのままの方が美味しいです。
そうそう、思い付きでコンロの枠にダブルクリップを装着してみたら鍋が安定しました。問題解決。枠の内側を削って内径を広げると言う手も考えたんですが鍋の位置が下がるとどうなのかなと。予備にもう1つ買ってから試してみたいです。
瑞典食わぬは男の恥
trangiaのメスティンですが本家本元だけあって中華コピー品と比べるとバリはあるものの品質は高いです。リブが入っているため剛性が高く各面の平面度が高いです。手に持った瞬間に違いが判るぐらいでtrangiaのメスティンの方がしっかりした「箱感」があります。
数を揃えるならともかく、例えコピー品が半値だったとしてもtrangia製を買った方が良いです。Amazonで1760円ですし。入荷待ちですけど、って今確認したら入荷待ちの分も無くなってしまいました。私もAmazonで入荷待ちの物を買いました。そのうち買えるでしょう。
スウェーデンを応援したいがため若干バイアスがかかってます。スウェーデンの音楽を聴くからでしょうか。
ところで総理、例のマスク届きました。使おうと思っていたけれど必要とする人にあげました。