USB DACのためにUSBノイズフィルターを購入しました。
USB DACをUSB HUB経由からケーブル1本で直結に変更したところ依然として稀に入っていたプチノイズが減りました。しかし使ったケーブルは3mで微妙に短くできれば4m程度の物が欲しいんですが3mより長い物となると5mになってしまいます。
5mのケーブルにするか3mと1mのケーブルを組み合わせるかで悩み、3mと1mをノイズフィルターを中継して繋ぐと言う方法を思いついたので手頃なUSBノイズフィルターを探したところ、イトウ電子部品のUSB2.0 対応フィルター基板 V3と言う製品を見つけました。今なら税込1,600円とお安いです。*1
回路図を見ると作りは単純ですが自作する手間を考えるとこの価格で販売してくれる事に感謝です。ノイズ対策以外でも100μFのポリマータンタルコンデンサが2つと上等なバッファがあるのでケーブルを長くする上で都合が良いです。
USB2.0 対応フィルター基板 V3
届いたので早速繋いでみるとプチノイズが増えてしまいました。トータルのケーブル長が伸び接点も増えてますから仕方ないです。
また1度ブツっと大きなノイズが入ったり冷蔵庫のコンプレッサー作動時にUSBのリンクが切れました。もしやと思って調べるとUSBのシールド(FG)が接続されてません。取り合えずその辺のワイヤで繋いでおきました。以降は大きなノイズもリンク切れも起きません。
聞きなれないメーカーでも高品質
プチノイズが増えたのは残念ですがUSBケーブルを取り合えずの3mからそれなりの3mにかえようとDanYeeと言うメーカーのUSBケーブルをAmazonで注文しました。安いのとナイロンメッシュなので汚れが付きにくいかなと。
届いた物を開封してみるとメッシュが思ったより荒いのが残念ですがケーブルの感触は良いです。硬からず柔らかからずで取り回ししやすいです。巻き癖もありません。巻き癖や折り癖が無いってだけで結構気持ち良いもんですね。
取り合えずのケーブルから繋ぎ変えてみるとプチノイズが減りました。1本で直結したのと同じぐらいに。このケーブルなら5m1本で良かったかもしれません。
と言ってもノイズフィルターの安心感も多少あるのでこのままノイズフィルター経由の3+1mでいこうと思います。
取り合えずの3mは捨てました。うっかり使ってしまわないように。
ケースはドンピシャ
ノイズフィルターを基板剥き出しで使うのは怖いのでちゃんとしたハウジングに納めます。
某ブログでタカチのSW-40がドンピシャ
と言う事なのでそれに倣ってSW-40をあぼ電機で注文しました。ついでなので送料無料になるように他のケースも買っておきました。
SW-40が届いたところなるほどドンピシャだなと言う感じです。適当に孔開け位置をけがいて…何で孔を開けようか?
電動ドリルは面倒くさいし手回しドリルも面倒くさいしって事でドリルの刃だけでぐりぐりやってみても歯が立たなかったので諦めて手回しドリルで開ける事にしました。
まずはUSB Aの方から。ドリルで適当に孔を開けたらニッパーでこれまた適当に切り取ってナイフで削って整えると言う感じで何とかそれっぽい四角い孔を開けられました。
この孔を基準に反対側のUSB Bをけがきます。こちらはUSB Bの幅で目いっぱい底(天井?)まで孔を開ければ良いだけです。ニッパーでザクザク切ってナイフで削って整えて終わりです。
ケースに基板を納めて蓋をすると多少ぐらつくものの固定の必要は無くうまくまとまりました。プラケースなのでシールドをした方が良いとは思いますが取り合えずそのままで。裸でも問題無さそうだったので。
前言撤回シールド強化
この記事をかいている途中にブツっという大きいノイズが入ったのでシールドを強化します。
テープで基板全体を絶縁して銅箔テープでシールドをします。銅箔テープの接着面は絶縁っぽいので折り曲げて表面をコネクタの枠に接するようにします。銅箔テープ同士もそうやって導通させます。
これをケースに納めるんですがドンピシャすぎて蓋が閉まらなくなりました。ケースのUSB B側をより深く削り込んで何とか納まりましたが微妙に蓋が浮いています。もう少し削り込むとか絶縁テープの干渉してる部分を切り取れば良いんでしょうけど今日はこれぐらいにしといたるわ。
シールドの効果はわかりません。強めの外来ノイズがどこからか飛んでこないと… いや飛んできても見えないですしね。ガードしているのかそもそも飛んできていないのか。
結局WiFiアダプターに使う事に
ノイズフィルターの効果があるのかないのか、USBケーブルをかえた事の方が効果的と言う結果になってしまいました。しかもケース加工中は取り外して代わりにごく普通の連結アダプタで繋いでいて特に変化は無かったんですよね…
DAC部分がUSBと絶縁されているのでそもそもこの手のノイズフィルターの効果が薄いのは当初からわかってはいました。ただプチノイズはUSB伝いにやってくる感じだったので保険的に今回使ってみました。
ふと案外WiFiアダプターに使った方が効果的なのかもと思い、DACの方は普通のケーブル連結、WiFiアダプターにノイズフィルターを使ってみました。pingを打つと安定してるしスピードテストの結果も良好です。
アクセスポイントの管理画面見るとリンク速度が433.3 Mbpsになっています。以前は300Mbps前後だったのに… 最近USB3.0からUSB2.0に変更した時点で改善していたのかもとノイズフィルターを外してみるとやはり433.3 Mbpsなのでノイズフィルターの効果ではなさそう。
色々考えた末、このノイズフィルターをWiFiアダプターに使う事にしました。
DACのUSBケーブルも結局3m1本に。もう少し長い方が良いんですが取り回しやすい分以前の3mより無理が無いです。
プチノイズに関してあれこれ
話は前後しますがプチノイズに関して色々試した事を。
USB HUB経由時にUSBターミネーターも使っていたんですが、外したらプチノイズが減りました。たまたまかもと思って何度か付けたり外したり繰り返しましたが確実に外した方がプチノイズは少ないです。
またUSB直結にした場合はWindows標準ドライバよりAmaneroのドライバの方がプチノイズが減ります。HUB経由だと逆なんですけどね。と言う事で現在はAmaneroのドライバを使っています。
Amaneroのドライバだとスリープ復帰で音が出なくなるのでDDCをリセット(電源断)するんですがこの際USB I/Fカードが沈黙します。電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにするを切ったら解決しました。
また当初から一因と睨んでいたUSBのWiFiアダプターを3.0のポートから2.0のポートに変えたところプチノイズはほぼ無くなりました。pingの値を見ると通信その物も安定したっぽいです。
と言う状況からスタートした記事です。