SSDがとても熱かったのでヒートシンクを付けました。
私が使っているPCはメインストレージにNVMe接続のSSDを使っていましてこれが結構熱くなると言う話は知っていました。ただ安全装置もあるだろうしメーカーも何らかの対策をして製品化してるわけでそう大した事もないだろうと高を括っていました。一応ファンで風を当てるぐらいの対策はしていましたし。
先日この話をふと思い出してSSDの温度を見てみると65度と言う高温になっていました。これはちょっとマズいなと。
SSD用のヒートシンクは結構売っているんですがその殆どがあまり冷却できるように思えません。ちゃんと冷却できそうなのはお高いしこれも価格比で考えるとちょっとどうかなと。
と言う事で自分で作る事にしました。と言っても完全自作ではなく市販品を組み合わせてでっち上げるだけです。
材料は小型のヒートシンクとアルミ平棒、熱伝導シートに熱伝導ボンドです。
アルミ平棒に小型のヒートシンクを熱伝導ボンドで貼り付けそれを熱伝導シートを介してSSDに取り付けます。SSDへの取り付けは結束バンドで行います。
パーツ | 製品 |
---|---|
小型ヒートシンク | アイネックス チップ用ヒートシンク YH-3020A |
アルミ平棒 | 光 AHH205 アルミ平板 5x20x300mm |
熱伝導シート | アイネックス 低硬度放熱シリコーンゴムスマホ 冷却シート HT-04 |
熱伝導ボンド | HEATSINK PLASTER STARS-922 |
アルミ平棒は適当に60mmに切りましたが実際は66 - 68㎜あたりが丁度良いみたいです。Type2280なら同じだと思います。
またt5㎜と厚手の物を使うのはバッファとして機能するようにです。強制冷却をしないのである程度のバッファが無いと温度上昇を抑え込めないでしょう。
このアルミ平棒はA6063のアルミ合金で結構固いので手鋸での切断は思ったより大変でした。熱伝導率は純アルミと殆ど変わらないのでヒートシンクの素材としては問題ありません。
ヒートシンクはSSD上のコントローラーの上に来るように取り付けます。熱伝導ボンドはシリコーン系で結構接着力の強いタイプの様です。Youtubeでheatsink plasterやstars-922で検索すると色々動画が出てくるのでひょっとして人気商品なのかも。
ボンドは念のため裏側にも盛りに盛って持っておきました。
ボンドが乾いた頃合いにSSDに取り付けます。熱伝導シートを適当な大きさに切ってヒートシンクに貼り付けてSSDと結束バンドで固定します。
結束バンドを固定するのに力を入れていじくり倒してたらヒートシンクがもげました。まだ乾いてなかったのね…
再びボンドで接着し乾くのを待たずに結束バンドで固定します。また太い結束バンドは強すぎてSSDがたわんでいたので細い結束バンドに変更です。
PC本体への取り付けも結束バンドのコブとピンヘッダが干渉したり取り付けネジを紛失したりとトラブルがありましたが無事取り付けられました。
早速起動してみると43度です。CrystalMarkで負荷をかけても変わりません。我ながら凄い物を作ったと自画自賛でこの記事を書いていたら温度が上昇して55度になっていました。その後も54度と55度を行ったり来たりと言う感じですが当初より10度は下がっています。エアコンを切っていたので室温は高めの32度です。
エアコンを入れて室温が29度になると51度。室温より22-3度高い感じですね。この調子なら60度もいかなそうです。再びCrystalMarkで負荷をかけても温度が変わりませんでした。バッファの効果なのかそもそもSSDは負荷をかけてもあまり温度変化が無いのか。
とにかくSSD用のヒートシンクとしてはかなりの性能と言えるでしょう。まあ大きいですしね。
と言う事で、SSD冷やしました。