USBターミネーターなる物を作ってみました。
USBターミネーターが何なのかはよくわかりませんが使用していないUSB端子がアンテナになってノイズを拾ったりUSBのノイズ*1を除去したりそう言った作用をする物のようです。小さな製品に結構な値段が付いていてオカルト臭漂う一品となっております。
そんな効果不明の高価な物は買えないので自作してみます。ビスパで基板が売っているので他にコネクタとコンデンサと抵抗を用意すれば所謂USBターミネーターが作れます。
このUSBターミネーターは基板とUSBコネクタのみでシールドが無いので端子のアンテナ化には効果が無さそうですが、USB端子のアンテナ化云々は通常のご家庭では多分問題ないでしょう。
作ってみる
製作は基板にコンデンサと抵抗とコネクタをはんだ付けするだけなので簡単なんですが今回購入したコンデンサがECHUの1000pfと非常に小さいためそのはんだ付けが最難関でしょうか。
コンデンサを基板の良きところに配置して逆ピンセットで挟んではんだ付けします。
後は抵抗とコネクタを付けます。
ショートの確認をして一応完成ですがこのままだと使用中のショートが怖いので熱収縮チューブで保護しておきます。
ヒートガンなんて便利な道具は無いのでトーチで焙ります。あまり褒められたやり方じゃないですね。とにかくこれで完成です。
使ってみる
完成したので早速使ってみます。
PC本体のUSB DACを繋いでいるポートの隣に挿すのが良いそうですが、私はUSB DACをハブ経由で繋いでいるのでそのハブを繋いでいるポートの隣に挿してみました。
…?
追加でUSBハブ上のDACを繋いでいる隣のポートにも挿しました。
…??
スピーカーだからかな。ヘッドホンの方がわかりやすいかな。
…???
もっとお高いDACだとわかるんでしょうか?
考えてみる
このUSBターミネーターは何も音を良くする装置ではありません。USB周りのノイズで音の悪くなっている環境を改善するための物です。幸い家の環境はUSB周りのノイズが少ないので効果が無いんだと思います。
例えば今使用しているUSB DACはバスパワーなのでセルフパワーのUSBハブに繋いで電源の質を改善したつもりではいたんですが、USBハブをバスパワーに切り替えても音の変化は感じられませんでした。元々PCのUSB電源が低ノイズなんでしょう。*2
昔から思えばPCの電源の質も良くなり特にM/B上の電源回路やそれに使われているパーツの性能が上がっていると言うのが大きいでしょう。特にUSB 3.0以降は信号にシビアで容量の増えた電源のためにもそれなりの実装になっているでしょうから。*3
家では念のためアースも繋いでACラインにもノイズフィルターが入っているので電源回りが劣悪と言う事も無いですし、田舎なので飛び交う電波も少ないですしね。元々ノイズに神経質になる環境でもないんだと思います。
同様の製品の記事がAV Watchにあったので印象的な一文を引用しておきます。
正直に言ってしまうと、圧縮音源でもハイレゾ音源でも違いが分からなかった。
藤本健のDigital Audio Laboratory 第708回より引用
取り合えず害は無いようなので開いてるポートに挿しておきます。