一部で話題の超小型スマホJelly Proを購入しました。
今までhtcのU Playを数か月前に購入して使っていたのですが最近SIMカードを見失うことが多くとても実用できる状態ではなくなってしまいまして。と言うのも元々SIMトレーからカードが外れ易くて今ではカードをトレーに入れて本体に挿入する時点でカチャっと外れる音がする始末でして。
本来なら修理に出すべきなんですがこの問題発覚はそれまでの端末がMicroUSBポート破損により充電ができなくなり急遽購入ししばらく運用してからの事でして修理に出してる間使えないのも困る状況でした。購入もEXPANSYSなので端末の輸送だけでそれなりに時間を取られてしまうし。
取り合えず何か適当な端末を購入と言う事も考えましたがU Play自体気に入っていて*1、まだ購入してからそれ程経ってないと言う事もありましてこれはこのまま使うとして、通話とメール専用の端末を別に追加購入する事にしました。
2台目の端末に望まれる条件
今更XPERIA Rayは…
スマホ2台運用になると1台はなるべく小型の物が望ましく、家にはXPERIA Rayと言うサイズ的にはうってつけの端末が余っているのですが如何せん古すぎまして。
通話とメール中心なら問題無く動作し未だ新品のバッテリーも入手できるので悪くはないのですがLTE非対応なので常用はちょっと難しいかなと。LTEにさえ対応してればこれを使いました。OSはLegacyXperia ProjectのCM11を入れてあって問題なく動作しますし、何よりデザインやサイズ感の素晴らしい端末です。
しかし残念ながら前述の通り流石に古すぎます。辛うじてXPERIA SXが後継機種と言えるかもしれませんがこちらも古すぎてLTEも一部のみ対応で今更買うような物でもありません。
コンパクトって何?
LTE対応で小型の端末、なおかつ比較的新しいAndroidが動作する物をと検索するんですが、何ですか、5インチ未満は小型・コンパクトと言うこの風潮。
かつてXPERIA Rayを生み出したSONYですら最近のCompactと銘打っている機種で画面サイズが4.6インチで高さが129mmで幅が65㎜とかそんな感じです。帰ってきてEricsson。
現在小型端末と言うと3インチ未満のキワモノ極小端末ぐらいしかありません。3インチ台は全滅と言う異常事態です。ならば買うしかない、例えキワモノであったとしても。
Jelly Proにしよう
Jelly Proって?
小型端末の選択肢は豊富にあるわけではなく比較的話題が目につき日本で技適取得していると言う事でJelly Proにしました。無印JellyもありますがProでも十分安いので敢えて無印を選ぶ理由はないと思います。Amazonでも見当たらないですし。
このJelly Proをざっと説明すると以下のような感じです。
- Kickstarterで目標額の20倍を達成
- 世界最小2.45インチLTEスマホ
- 驚きのコンパクトサイズ 92.3 × 43 × 13.3 mm
- 重量わずか60.4g
- 搭載OSは最新のAndroid 7.0 Nougat
- お値段なんと$124.99
脳内にタカタ社長の声の響き渡る事。
Kickstarterはプロモーションの一環なような気もしますが、とにかく期待が大きい商品であった事は確かです。この手の端末にありがちな古いAndroidではなく新しい7.0 Nougatを採用し8.1 Oreoも提供予定と制作側のやる気が感じられます。しかも安い。この安さは一方で不安材料でもありますが。
このJellyを開発し販売しているのはUnihertzと言う会社でして上海のデザイナーとエンジニアを中心とした会社みたいです。ええ、所謂中華スマホです。
Jelly ProをAmazonで注文
Jelly Proは日本のAmazonでUnihertzから正式な物を購入する事ができます。Unihertz自身が自社サイトかAmazonから買ってねと言っています。
皆さん、弊社とヴェルテというサイトと全然取引がありませんよ!!あんなわけの分からない転売屋や代理店を装った業者から購入せずに、公式サイトかAmazonの「unihertz」から購入しましょう。🙂🙂🙂https://t.co/WgI3s2CPfT https://t.co/BjJMk5IP0r
— UnihertzJapan (@UnihertzJapan) 2018年3月14日
だそうなのでAmazonで注文しました。
Jelly Proが届いた
開封
開封してXPERIA Rayと並べてみますがやはり小さいです。XPERIA Rayでも操作できるギリギリの大きさと言う印象だったので不安しかありません。
バッテリーをセットするためにケースを開けます。バッテリーはケース内に納まっていますが袋に入ってるのでそれを取り外さないと通電しません。
ケースを開けるためにギターのピックのような工具が付属しています。が、なかなか開かない。きっとYoutubeに開け方があるに違いないと検索すると公式動画がありました。
ケースの切り欠きからピックを挿入してじわじわ縁に沿ってスライドさせていきます。この動画のようにパカンと開く感じではなかったけど何とか開きました。
バッテリーの下にmicroSD・SIM*2カードのスロットがありSIMスロットはmicroSDスロット側から1、2と2つ並んでいます。スロットは金属の蓋をスライドさせるとロックが外れて上に開く構造です。これならがっちりSIMカードを固定できます。某トレーとは違い安心感抜群です。
SIMカードは後回しにして端末を使えるようにセットアップです。バッテリーを装着しUSBケーブルで給電しながら作業します。
セットアップはごく普通
まず言語はデフォルトで英語になっていたので日本語に。後はWi-Fiで通信できる状態にしてからGoogleアカウントを設定します。ごく普通にAndroidスマホのセットアップです。一連の設定を済ませると自動更新があったので再起動。
と、ここまでやって画面の小ささが入力にそこまで差し支えない事が分かりました。ポイントの精度が高いのかこの小ささの中に表示されるQWERTY配列の仮想キーボードでちゃんと入力できます。より慎重に入力したと言う事もありますが、XPERIA Rayとそう変わらずに入力できます。
日本語入力は標準で入っているGboardと言うキーボードアプリに各言語が追加できるので日本語入力を追加。一旦電源を切りSIMカードを挿入して再起動です。SIMカード挿入のためにケースを再び開けるのが嫌だったのでケースは開けたまま作業してました。バッテリーは簡単に外れてしまうのでしっかり手で持った状態で作業しました。
通信業者はIIJmioを使っているんですがSIMカードを挿すだけで自動で認識されAPNが設定されました。ただデータ通信がオフになっていたのでこれだけはオンにしておかないとデータ通信が使えません。この時点では気付かなくてちょっと後で通信ができなくて発覚しました。
デフォルトで以下のAPN設定が入っていました。
- IIJ Mio
- Mineo(Docomo)
- OCN Mobile
- U-Mobile
- U-Mobile Max
- U-Mobile Premium
- b-mobile
- mopera
- mopera U(Biz・ホーダ
- nuro mobile
- ヤマダニューモバイル
軽く弄ってみて
軽いし小さいしチャチいしでまるでおもちゃです。でもAndroid 7.0だしVoLTE使えるしちゃんと最近のスマホです。
難点は小さい画面で情報量が少ないためアプリによっては表示しきれない、隠れてしまう要素がある事です。マイアプリを見るとアプリ名が完全に表示されません。
液晶もあまり良い物ではなく液晶の格子がはっきりわかるちょっと昔の液晶ですし、解像度も荒いためGoogle マップなんかは不鮮明で使えなくはないけれど、と言う感じです。
この値段なんだからと言えばそうなんですが、それがそもそもの不安要素だったわけで。意欲的なプロダクトなので価格上昇してももう少し良いディスプレイを搭載してもらいたいです。
一方で意外な事に画面の小ささは入力に際してはそれ程問題になりません。最低限のメールやSMSでの連絡には使えそうです。LINEは以前の端末で使おうと思います。複数端末で使えれば両方にインストールしておきたいんですけどね。
他にも気になる点としてはバッテリーが小さく容量が950mAhしかありません。*3 もう少しあった方が良いような…
画面にやけに指紋が付きやすいのもちょっと気になります。今時はあまり指紋付かないですからね。保護フィルムが同封されているんですがこの為なのかガラスの強度があんまりなのか…*4
小型とは言え結構厚みがあるんですがこの厚みと丸いボディのおかげでホールド感は良いです。
不満点もありますが想定の範囲内と言うか元々期待値がそこまで高くなかった事もあり十分満足しています。操作感とホールド感は想定を大きく上回りました。
使うつもりが全くないので試してませんがカメラ品質は推して知るべしでしょう。メモに使えれば十分です。この大きさであまり高画質だと良からぬ事に使う輩も出てくるでしょうし。
実際の運用
普通に通話とSMSは使えます。メールも問題の無い範囲です。2台運用なのでもう1台のデータ通信が課題です。
外出時もう1台の通信を実現するにはテザリングをするしかないですがJelly Proのバッテリーが950mAhなのでWi-Fiテザリングの常用は無理だと思います。基本はBluetoothで必要に応じてWi-Fiに切り替えると言う使い方にしようと思います。
Wi-Fiのテザリング設定はごく普通です。Bluetoothの方もそうだとは思うんですがあれこれやって結果的にうまくいった感じです。多分私があんまり理解してないせいです。
Jelly Proともう1台の端末U Playとでペアリング設定をしてJelly Proは設定のBluetoothテザリングをON、U Playは設定のインターネット接続の共有をONでU Playから接続するとうまくいきました。
テザリング設定も済んだところで常にBluetoothテザリングをした状態で1日使ってみました。
結果から言うとバッテリーがやっぱりちょっと苦しいです。それ程使ってないのに1日持つかどうかと言う感じです。本来なら家では家の回線にWi-Fi接続して外出時のみテザリングになりもっとバッテリー消費は少なくなるので私には実用範囲です。
それといつの間にか画面に傷ができてました。今までスマホを落として画面を割った事はあっても傷が付いた事は無いのでやはり弱いんだと思います。ちょっと誤魔化そうとガラスのウロコ取りで磨いたら細かい傷がたくさんできました。そもそもガラスじゃない?
白棒と青棒で磨いて誤魔化して付属のフィルムでは心許ないので強そうなフィルムをAmazonで購入して貼りました。
今後に期待
現状でも満足はしていますが後続機種も期待しています。ディスプレイの高解像度化と高画質化やゴリラガラスやUSB Type-Cの採用、バッテリーの増量等。
今はまだキワモノの域を出ていませんが製品が成熟されるにつれ大手が参入したり小型端末の定番化もあるかも知れません。フットワークの軽い中華メーカーの独壇場になりそうですが。