革製のペントレーを作りました。
先日キーボードマットを作った時に同様の細長い革がもう一枚余っていたので何かに使おう思っていたところ、ネットで革のトレーを見てこれなら簡単に作れるなと言う事で作ってみました。
革を扱うのは一応生業なのでちゃちゃっと20分ぐらいで作りました。量産するなら1個5分ぐらいで作れるような。
製作手順
下ごしらえ
厚手の革をそれっぽい大きさの長方形に切りまして床面*1にトコノール*2を塗ります。トコノールはガラス板で擦り込んでなるべく平らに均します。
ざっとネットで革のトレーを見るとこの床の処理をしているものは見かけませんでしたが、トコノールで処理すると革のカスが出にくくなりまた革自体がしっかりと硬くなるためやっておいた方が良いと思います。実は今回のトレー製作において一番時間がかかってます。そりゃ採算性を考えるとやりたくないですよね。
筋を引く
革全体はしっかり寸法を出してないんですが縁は一応2㎝程度を見て端から2cmに筋を引きます。私は仕事用の鉄のヘラで引きましたが例えばアクリル定規みたいにある程度硬くて薄い物なら何でも良いと思います。
本来ならトコノールがしっかり乾いてからこの作業をするところですが面倒なので少し乾いた時点で進めています。折角均した床面が荒れたりゴミが付いたりするので注意が必要になります。
切り込み
箱になるように四方に切り込みを入れます。底面の四隅になる部分はポンチで丸い孔を開けておきます。これによって革を曲げやすくなります。またこの厚みの革なら心配ないですが裂け防止にもなります。
孔の直径は革の厚みの倍もあれば十分だと思います。今回2㎜厚の革を使ったので4㎜の孔を開けました。
組み上げ
筋に沿って縁を折って立ち上がらせます。厚手で硬い革なので定規を当てて作業しました。手で折り曲げただけだと立ち上がりが不十分なので折り曲げた箇所を金槌で叩きます。
四隅を糊で仮止めします。私はゴム糊を使いましたが他にも革用でなくても木工用ボンドでも付きます。中身は革用ボンドと殆ど一緒です。
叩いてしっかり接着させてから適当な場所にカシメ用の孔を開けカシメを通します。
カシメを打ちトコノールをコバ*3に塗って磨けば完成です。磨く道具は滑らかである程度の硬さがあれば何でも良いと思います。私は樹脂(恐らくナイロン)製の磨きヘラを使っています。
何を入れよう?
ペントレーを作ったは良いんですが肝心のペンが1本しかありません。仕事用ならいっぱいあるんですけどね。自室で使うので小物入れとしてでも使います。